ベイブリッジにかかる赤く熟れた月。
横浜税関の塔(通称:クィーン)にティアラのようにかかる三日月、
港の見える丘公園の背景に展開する星々の日周運動…
本日7日からEIZOガレリア銀座で開かれた「ヨコハマの星空」は、
写真家・山田久美夫氏による都市夜景と天体写真を組み合わせた「星景」写真展だ。

キレイな夜景と星空が一緒に楽しめる♪

「ヨコハマは私の生まれ育った街ですが、晴れた夜空を見上げても、星の姿はほとんど見ることはできません。でも、カメラを通してみると、そこには素晴らしい星空が広がっています。そんなヨコハマの夜空を是非、味わって頂きたい」と山田氏。
通常、夜景や天体写真というと、湿度の低い空気の澄んだ晩秋から冬の季節で撮影するというのが王道(?)だが、今回展示された作品のほとんどは、この4、5月で撮られたものという。

一番右のアンドロメダ大星雲のみ、天体撮影用のキヤノンEOS 60Daで秋に撮ったものだが、それ以外はほぼこの4、5月に撮影。なかにはつい一昨日に撮影された作品も…。

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機材も場所も「安近短」で楽しめる!?

しかも、カメラは一部を除いてほとんどが富士フイルムのX-T20と同社のズームレンズで撮影というのも興味深い。たいそうな超望遠レンズでなく、カメラもミドル機。もちろん、比較明合成やレイヤー合成の後処理など、手の込んだ作業は必要だが、機材的なハードルはそんなに高くはない。
因みに撮影場所は、みなとみらいの臨海部や外人墓地などの観光ガイドに出てくるようなエリア、さらに山田氏の横浜市内にある仕事場のベランダなど、これまたお手軽。
天体写真というと、空気の澄んだ高原に行って、高価な機材をセットして…というようなイメージがあるが、そうしたハードルの高さを感じることはない。
もちろん、撮影テクニックや後処理など、誰でも簡単にできるわけではないのだろうが、そうしたノウハウは6月10日(土)の15:00から同会場で行われるギャラリートークでも紹介されるという。興味のある方は是非、足を運んでみてはいかがだろう。

6月7日〜17日 EIZOガレリア銀座
http://www.eizo.co.jp/galleria/ginza/event/

ギャラリーにはEIZOの最新4K対応のモニターによる展示も。作品の動画も流れているので、プリントともに楽しめる。

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