雑誌の誌面だけでは伝わらない写真関連用品などを「動画でチェックする」連載企画。撮影と解説は写真家・西尾豪(2405)さんです。本来はマニュアルフォーカスのライカM型レンズをソニーのデジタルカメラに装着してAF(オートフォーカス)で使うことのできるマウントアダプターを紹介します。

まずは製品の概要がよく分かる動画をご覧ください!

カメラマン2017年3月号「気になるアイテム、動画でチェック!」

youtu.be

これがマウントアダプター、焦点工房「TECHART LM-EA7」の単体です


http://stkb.co.jp/info/?p=3132

マウントアダプターをボディ装着側から見ると、ボディへの信号接点を備えていることが分かりますね。

これがLM-EA7の構造図です!

上がLM-EA7の構造図です。装着したマニュアルフォーカスのライカMマウントレンズのピントをマウントアダプターの内蔵モーターで動かして合焦(ピントを合わせる)仕組みです。さらにすごいののはファームウエアのアップデートに対応するBluetoothモジュールも備えていることです。

LM-EA7を実際にソニーα7RⅡに装着してみました。

このLM-EA7はソニーのαシリーズの像面位相差AFの機能を使い、ライカMマウントのマニュアルレンズをAFで動かすことのできるマウントアダプターです。ソニーのEマウントは、ミラーレス機の特長である短いフランジバックを生かし、他メーカーのレンズをマウントアダプターにより使用することができます。

▲ソニーα7RⅡ(カメラは別売)にLM-EA7を装着した様子。ソニーα7Ⅱ(Ver2.0)、α6300、α6500など像面位相差AFが駆動するEマウント機種で使用可能です。

LM-EA7は実際に撮影で使用してみると、かなり良いレスポンスでAFが動き、動画からもわかるように「顔認識」も作動します。またコンティニュアスAFモード(シャッターボタンを半押ししている間中、オートフォーカスが働き、ピントを合わせ続け、スポーツ撮影や鉄道写真など、動いている被写体に向いている)での撮影では、モデルの動きにきちんと追従して撮影できました。

焦点工房「TECHART LM-EA7」主な仕様

●コンティニュアスAF(AF-C)対応●対応機種:ソニーα7R Ⅱ、α7Ⅱ(Ver2.0)、α6300、α6500●レンズデータ10本まで記録可能●無線で製品アップデートが可能:iOS/AndroidアプリとのBluetooth接続でレンズデータの修正やファーウエアのアップデートが可能●価格:4万2800円(税込)※ソニーα(Eマウント用)

撮影・解説は写真家・西尾豪(2405)さんです。

1978年、奈良県出身。大阪電気通信大学短期大学部卒業。サラリーマン生活を経て写真家・鯨井康雄氏のアシスタントとなる。2004年に独立し㈱2405を設立。ポートレート撮影のエキスパートであり、パソコン、電機関連に精通している理系写真家。