さっすがライカ! フードだけで圧勝!

編集部:河田さんが今日ご持参された珍妙なレンズは、なんかネタになるんですか?
赤城(耕一):あなた、これはスーパーアンギュロンのF4なんですよ。
編集部:スーパーアンギュロン?? スーパーアキダイ??
河田(一規):面白いけど違います。
赤城:アキダイ関町本店(東京都練馬区)は拙宅の近くで、社長はあのままです(笑)。おや、純正フードもあるじゃないですか! 
河田:はい。30年くらい前に手に入れました。
赤城:これ(フード)だけで10万円するんですよ。ただの金属の輪っかですが…。正気の沙汰ではありません。
森田:えっ! 
編集部:なんかすっげー重たいですね。
河田:そのフードがなかなか見つからないんです。
森田:えっ、じゃあアンギュロンの方は?
赤城:18万円くらいですかね。
編集部:フードが10万、レンズが18万…。ペンタックスとは大違いや。
赤城:まあ、そのくらいしますね。
編集部:なんでやねん?
河田:レンズはともかく、この辺のやつはフードがなかなかないんですよ。
赤城:別にそのフードを付けたからって特別な効果があるとは到底思えないですけどね。
森田:正しく趣味の世界。かっちょいーってことですかね。
編集部:ハードオフで探しちゃおうかな(笑)
河田:ハードオフじゃ売ってないと思うよ。
編集部:いやいや。わかんない。ジャンクコーナーで500円。
河田:たしかにフツーの店員さんなら、調べたとしても分からないかも。
編集部:コレクターが死んじゃって遺品整理とか。
河田:あー。まあ、あり得るかなあ。
編集部:ズシリと重たいですね。このスーパーアキダイみたいの。
森田:今回、お持ちいただいたボディは?
河田:(ライカ)MDですね。
赤城:おお、MDね。すばらしいですね。普通のデジタルのM-Dもお持ちなんでしょう?
河田:いや持っていません。M10-Dとか。めちゃめちゃ欲しかったですけどね。
赤城:だってすごい推してたじゃないですか。やっぱりカメラは写った画像がその場で見えちゃダメだとか言ってたじゃん。
河田:光学ファインダーにおいては、今でも僕はそう思ってますけどね。
編集部:それ、フィルムカメラなんですかー?
河田:フィルムカメラですよ。デジタルのM型はType240までしか持ってなくて、そこから買い替えるにも買い替えられない。
赤城:でも、そろそろM11が出るんでしょう?
河田:本当は(2021年)11月11日に出るはずだったと聞いていますが。
赤城:出る予定だった。半導体が足りないとかってわけわからない状況ですね。
編集部:MD? デジタルなの? フィルムなの?
赤城:どちらもあるんですよ。今河田さんがお持ちなのはフィルムカメラのMD。デジタルだとM-DとM10-D。
森田:知らない。
赤城:特別な仕様ですから。光学ファインダーがついてないんです。このままEVFを内蔵したら、フジのXE-4みたいになりそうだけど(笑)
編集部:あっ、本当だ。ちょっと似ているかも。
河田:M2のファインダーがないバージョン。
編集部:なるほど、窓とかなくてのっぺりしていますね。
河田:本来の使い道としては顕微鏡とかに繋いで使います。要はファインダーがいらない科学写真とかそういう用途で使うために作られたカメラです。
編集部:戦車ではなく突撃砲みたいなものですね。
河田:とはいえ広角レンズとビューファインダーがあれば普通に目測で使えるんで。その使い方でスナップを楽しんでる人がいっぱいいるんです。
中村:民生用じゃなくて業務用ですかね。
河田:でも普通に売ってたと思いますよ。これ。
森田:M2の時代ですか。
赤城:60年代ですね。
編集部:へー。いいっすね。ハードオフで探してみます。
河田:いや、ハードオフにはない(笑)

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