ソニーからスマホのニューモデル「Xperia PRO-I」(XQ-BE42)が発表となった。2021年12月15日発売予定。市場想定価格は税込みで19万8000円。キャッチコピーは「カメラ、極まる!」。驚きなのは、同社のコンデジ「RX100M7」の1.0型イメージセンサーをスマホ用に最適化し、静止画・動画撮影機能は同等ということだ!
画像1: 【究極スマホ】ソニー「Xperia PRO-I」発表。もうカメラは要らないね!
画像2: 【究極スマホ】ソニー「Xperia PRO-I」発表。もうカメラは要らないね!

これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?

フロントレンズの画質は12MP(メガピクセル=1200万画素)、ちなみリアカメラは8MP。

画像: ▲Xperia PRO-Iに搭載される1.0型イメージセンサー。同社の最新コンデジ「RX100M7」をスマホ用に最適化。

▲Xperia PRO-Iに搭載される1.0型イメージセンサー。同社の最新コンデジ「RX100M7」をスマホ用に最適化。

画像: 最新のLSIを搭載し、1.0型センサーから得た画像情報をα1並みの速度で処理するという。

最新のLSIを搭載し、1.0型センサーから得た画像情報をα1並みの速度で処理するという。

ソニーによれば「Xperia PRO-I」の開発の狙いは「特定のコミュニティのトップ層(プロ、ハイアマ)に向けて、スマホの常識を超えた“唯一無二”の価値を提供する」ことだという。

思えばAppleのiPhone7S Plusが登場した2016年秋、コンパクトデジカメの売れ行きはすでに青色吐息状態だった。当時、月刊誌(カメラマン)で各メーカーの高級コンデジ5機種とiPhone7S Plus、そしてライカカメラと共同開発したダブルレンズ搭載のファーウェイP9を同条件でテストした。

結論としては、カメラを持つ喜びや実用性ではコンデジにまだ分があるものの、「A4サイズ以上の印刷を想定しない」となると、ディスプレイの見やすさ、ネットワークへの利便性、携帯性などから「近い将来、スマホに凌駕されるかも…」というものだった。

あれから5年、スマホはアプリを含めた撮影機能で急速な進化を遂げたことは周知のとおり。そして、今回登場した「Xperia PRO-I」はソニーのコンデジ「RX100M7」と同等の機能を有し、「ここまで遂にきたか!」というところ。

「日常の記録、スナップ程度ならコレで必要十分。レンズ交換式のαシリーズすらも必要ないんじゃないか?」と思わせる出来栄えだ。以下、詳細をみていこう。

画像1: これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?

上の写真が「Xperia PRO-I」の性格をよく表している。左から「Xperia PRO-I」、その右隣はレンズ交換式のフルサイズミラーレスのハイエンド機α1、同じくフルサイズα7C、そしてコンデジのRX100M7、RX100へと続く。ソニーが培った光学映像技術をすべて「Xperia PRO-I」に凝縮させたということ。

ちなみに現在、RX100M7の税込価格は15万9500円(ソニーストア)。4万円プラスで「Xperia PRO-I」が買えるとなると、カメラ好き、ソニーユーザーの写真愛好家、プロ写真家にとってもかなり魅力的な存在となる。

「Xperia PRO-I」は下の2…の写真のように3つのレンズを有する。上から16mm、ガラスモールド非球面レンズの24mmZEISS テッサーT*OIS、50mmだ。この3つのレンズを撮影状況に応じてシームレスに使い分けることができる。

画像2: これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?
画像3: これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?

下の写真は搭載される24mmレンズの絞りの違い。「T*」マークが誇らしい。

画像4: これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?

下は静止画撮影時のイメージ。ストラップホールを設けている。

画像5: これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?

「Xperia PRO-I」は像面位相差AFを備えた1.0型センサーにより。撮像エリアの約90%のAFカバー率を誇る(下の写真)。また、アンチディストーションシャッターで、電車や飛行機などに撮影にありがちな動体歪みも低減する。

画像6: これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?

さらにα譲りの人物の瞳を捕捉する「リアルタイム瞳AF」、動くものに追従する「リアルタイムトラッキング」を搭載し、AF/AE追従で20/コマ秒という高速連写が可能。もうαシリーズも要らないんじゃないですかね。

「Xperia PRO-I」がカメラ好きをソソるポイントは、それだけにとどまらない。「Photography Pro」は下の写真のように、αシリーズ同様に「プログラムオート(P)」、「マニュアル(M)」などのモードダイヤルから状況に応じて選択・設定が可能となる。

ボディ側面にはローレット加工がされたシャッターボタンを備える。半押しでAF追尾、全押しでシャッターを切る感覚はカメラとまったく同じ。こうしたこだわりもカメラ好きには嬉しい。

画像7: これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?

また動画撮影時、トップとボトムのステレオマイクに加えて、メインカメラ側に「モノラルマイク」を新たに内蔵。これによりメインカメラ側の人の声などがよりクリアに録音できる。対談やインタビューなどの仕事に重宝しそう。下のイラストはイメージ。

画像8: これがあれば、コンデジもαも必要なくなる!?

「Xperia PRO-I」の作例集

ここまでは「Xperia PRO-I」の性能などを述べてきたが、何より「論より証拠」の作例を順に見ていこう。

画像: ▲24mmで撮影。画角、高感度特性がお分かりいただけるだろうか。

▲24mmで撮影。画角、高感度特性がお分かりいただけるだろうか。

画像: ▲24mmレンズで絞りはF2、前ボケが美しい。もちろん高精度な「リアルタイム瞳AF」も人物に追従。

▲24mmレンズで絞りはF2、前ボケが美しい。もちろん高精度な「リアルタイム瞳AF」も人物に追従。

画像: ▲24mmで撮影。「リアルタイムトラッキング」が追従している。

▲24mmで撮影。「リアルタイムトラッキング」が追従している。

画像: ▲24mmで撮影。夜間のスナップもご覧のとおり。

▲24mmで撮影。夜間のスナップもご覧のとおり。

画像: ▲24mmで撮影。ボケ味の美しさはαレンズを彷彿とさせる。

▲24mmで撮影。ボケ味の美しさはαレンズを彷彿とさせる。

画像: ▲24mmで撮影。広いダイナミックレンジは風景撮影でも活かせそうだ。

▲24mmで撮影。広いダイナミックレンジは風景撮影でも活かせそうだ。

「Xperia PRO-I」主な仕様

サイズ/重さ:166×72×8.9mm/211g
ディスプレイ:6.5"21:9 4K 120Hz 有機ELディスプレイ
チップセット:Qualcomm® Snapdragon™ 888 5G Mobile Platform
通信:5G sub 6
RAM/ROM:12GB RAM / 512GB ROM
メインカメラ:16mm: 12MP 1/2.5“ F2.2、24mm: 12MP 1.0-type F2.0/F4.0 OIS ZEISS Tessar、
50mm: 12MP 1/2.9” F2.4 OIS3D iToF sensor、ZEISS lens with T* coating
静止画撮影機能:リアルタイム瞳AF, リアルタイムトラッキング、最高20コマ/秒のAF/AE追従高速連写、アンチディストーションシャッター,、12bit RAW撮影、AI超解像ズーム
動画撮影機能:瞳AF / オブジェクトトラッキング、4K 120コマ/秒ハイフレームレート撮影、
FlawlessEye™対応ハイブリッド手ブレ補正、ステレオマイク&モノラルマイク(フロント)
フロントカメラ:8MP
オーディオ:3.5mmオーディオジャック, フルステージステレオスピーカー、Dolby Atmos,ハイレゾ, DSEE Ultimate、360 Reality Audio、360 Spatial Sound
ゲーム:21:9 ゲームミングサポート、120Hzの描画, 240Hzの残像低減、 240Hzのタッチ検出、Qualcomm® Snapdragon Elite Gaming™、ゲームエンハンサー
バッテリー:4500mAh、急速充電(30分で50%)、 3年使っても劣化しにくいバッテリー
耐久性/その他の機能:IP65/68, Corning® Gorilla® Glass Victus™ /本格シャッターボタン、ショートカットキー、ストラップホール、 おサイフケータイ
カラー:フロストブラック

ブロガー向けアクセサリー「Vlog Monitor(ブログモニター)」

「Xperia PRO-I」用でブロガーの「YouTube」などの撮影のために、用意されたのが「Vlog Monitor(ブログモニター)」。動画撮影中のイメージ。

画像1: ブロガー向けアクセサリー「Vlog Monitor(ブログモニター)」

下は「Vlog Monitor」の取り付けイメージ。製品は金属ホルダー、3.5インチディスプレイ、接続ケーブルの3点。マイク、シューティンググリップは別売。

画像2: ブロガー向けアクセサリー「Vlog Monitor(ブログモニター)」

動画撮影時のディスプレイのイメージ。

画像: シューティンググリップ「GP-VPT2BT」(すでに発売)が対応する。操作ボタン&スイッチ。上左ボタンが静止画シャッターボタン、左は動画撮影ボタン。中央は望遠、広角の切り替えレバー。

シューティンググリップ「GP-VPT2BT」(すでに発売)が対応する。操作ボタン&スイッチ。上左ボタンが静止画シャッターボタン、左は動画撮影ボタン。中央は望遠、広角の切り替えレバー。

画像: 三脚用のネジ穴対応。マイク、シューティンググリップ(いずれも別売)を装着した状態。

三脚用のネジ穴対応。マイク、シューティンググリップ(いずれも別売)を装着した状態。

「Vlog Monitor(ブログモニター)」主な仕様

モニター
サイズ/重さ:56 × 93 × 11.6 mm / 69 g
ディスプレイ:.5” 16:9 HD (1280x720) 液晶ディスプレイ
インターフェース:INPUT(入力)端子、POWER(充電)端子、マイク端子
ボタン:ON/OFF(画面入/切)スイッチ、 FLIP(画面反転)ボタン、輝度調整ボタン
三脚ネジ穴:あり
対応モデル:Xperia PRO-I
対応機能:Photography Pro、Videography Pro
ホルダー
サイズ/重さ:36 × 28 mm / 77 g
三脚ネジ穴:あり(下部)
アクセサリーシュー:あり(上部)
接続ケーブル
長さ/重さ:160mm/11g
プラグ形状:L型

詳細については以下を参照

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