2020年12月10日に発表になったライカSL2-Sのオンライン発表会が2020年12月11日(金)午後4時(日本時間)より1時間、行われた。その一部をご紹介しよう。
画像: ▲発表会はライカプロフェッショナル東京、ライカカメラ社(ドイツ・ウェッツラー)を結んで行われた。

▲発表会はライカプロフェッショナル東京、ライカカメラ社(ドイツ・ウェッツラー)を結んで行われた。

ライカカメラ社、開発統括責任者、ステファン。ダニエル氏のコメント

まず、ライカカメラ社(ドイツ・ウェッツラー)のカメラ部門におけるグローバルディレクターであるステファン・ダニエル氏によるSL2-Sについてのプレゼンテーションが行われた。

画像1: ライカカメラ社、開発統括責任者、ステファン。ダニエル氏のコメント
画像2: ライカカメラ社、開発統括責任者、ステファン。ダニエル氏のコメント

プレゼンテーションの後、ステファン・ダニエル氏(写真右)が、今回のライカSL2-Sについて報道関係者からの質問に答えた。通訳はライカカメラ社プロダクトマネージメント主席日本代表窓口、杢中薫氏(同写真左)。

画像3: ライカカメラ社、開発統括責任者、ステファン。ダニエル氏のコメント

Q1.今回、ライカSL2-S(以下SL2-S)に採用の2400万画素のセンサーはすでにライカのカメラで採用実績のあるものなのか?
A1.このセンサーはこのライカSL2-Sで初めて採用。裏面照射型CMOSセンサーは暗い場所での撮影でメリットがあるなど多くの利点を持つものだ。

Q2.SL2-Sの末尾の「S」の意味は?
A2.SL2をベースにしたモデルの後継ということではあることは間違いない。いろんなこじつけはできると思うが、特にハイフンの後ろのSの意味は持たせていない。

Q3.兄弟モデルのSL2は4700万画素だが、SL2-Sでは2400万画素となった理由とは?
A4.より少ないピクセル数を採用したことにより、一つの受光部で多くの光を得られるなど多くのメリットを得られる。同じフルサイズセンサーだが、光をより多く取り入れることでダイナミックレンジも広がり、暗いところでの撮影のセンシビリティも向上している。動画撮影も含めて、非常にバランスの取れたセンサーだと思っている。

Q4.SL2-Sにおいて「LEICA」のロゴを黒くした理由は?
A5.SL2との差別化を図ったポイントである。撮影現場で目立たないステルス的な道具感を狙っている。

画像4: ライカカメラ社、開発統括責任者、ステファン。ダニエル氏のコメント

Q5.2400万画素というセンサーのポジションをライカとしてはどう捉えているか?
A5.ダイナミックレンジの広さはもちろん、解像性能の点、ハンドリングの良いファイルサイズの点、暗い所でのセシビリティにも優れていると思う。ビデオ撮影の時に相性も良い。

画像5: ライカカメラ社、開発統括責任者、ステファン。ダニエル氏のコメント

Q6.自分はM型ライカユーザーだが、SL2、SL2-SとM型レンズとの相性は?
A6.Mレンズを使うのに、ベストなのはM型デジタルだが、次はSL2、SL2-Sだ。SL2-SでM型レンズを使うのにも6ビットコードを採用しているので、被写体の情報を正確にカメラに伝え、周辺光量落ちなどもきちんと補正してくれる。イメージセンサーの前のガラスも薄く設計されている。SL2、SL2-SはM型レンズの性能も十分に引き出すように設計されている。MレンズならSL2-Sで使って動画を撮影するのも、是非おススメしたい。

Q7. SL2-Sオススメの被写体とは?
A7.ファインアートなど精緻な撮影には4700万画素のセンサーを持つSL2が向いていると思うが、ルポ、日常などの撮影、そしてビデオ撮影にはSL2-Sがオススメだ。写真と動画のセッティングが独立しているのも特徴だと思う。

写真家・南雲暁彦氏によるライカSL2-Sのインプレッション

写真家・南雲暁彦氏によるSL2-Sのインプレッションもこのオンライン発表会で作例を通して行われた。

画像: 写真家・南雲暁彦氏によるライカSL2-Sのインプレッション

南雲さんのSL2-Sお薦めポイント
●被写体と向き合った時に自然に撮影できて、道具感が消える感覚が気に入った。黒いロゴのステルス感も良い。
●ダイナミックレンジの広さから、夕暮れのスナップは特にオススメ。
●静止画の澄んだ空気の層を切り取るようなレンズの美しいボケと描写性。それが動画でも同様に表現できるのはありがたいこと。

画像1: ▲南雲さんのライカSL2-Sで実写した作品より。

▲南雲さんのライカSL2-Sで実写した作品より。

画像2: ▲南雲さんのライカSL2-Sで実写した作品より。

▲南雲さんのライカSL2-Sで実写した作品より。

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