趣味の撮影に出かけるのも大変な時期となっていますが、そのような時こそ「写真力のアップ」を目指してみたらいかがでしょうか?「フォトマスター検定」ならば、レベルに合わせて学んでいくことができます。今回は「フォトマスター検定」合格のための勉強方法について解説してもらいます。
前回の記事はこちらにありますので合わせてどうぞ(「フォトマスター検定」とはどのようなものなのかを紹介しています)

「フォトマスター検定」の難易度って?

フォトマスター検定の試験は、正直簡単ではない。それは民間資格ながらも価値あるものである証と言える。誰でも受かる簡単なものであれば、資格としての魅力は乏しく、引いては検定の存在意義すらも見出せないものとなるからだ。ちなみに昨年度のフォトマスター検定ではのべ4,474人が受験し、合格率は3級83.41%、2級72.68%、準1級49.12%、1級50.10%と言う結果。1級や準1級の合格率については、その難易度の高さから合格率が低いのは当然と思われるが、2級で受験者4人に対しおおよそ1人が、最も下位の3級でも5人に対しおおよそ1人の受験者が不合格になっており、一筋縄でいかないことがよく分かる。

「フォトマスター検定」合格のための勉強法

では、どうやって勉強すればよいか。そこで実績ある学習方法として「公式テキスト」とこれまでにフォトマスター検定に出た問題の2~3年分ずつを一冊にまとめた「過去問題の解答と解説」シリーズを活用することをオススメしたい。いずれもフォトマスター検定を主催する公益財団法人国際文化カレッジから発売されているもので、懇切丁寧に分かりやすく解説している。また、出題の内容や傾向、そして自分の写真・カメラに対するレベルも知ることができる。もちろんこれまで知らなかった知識も身につくこと請け合いだ。
ちなみに「公式テキスト」と「過去問題の解答と解説」の活用を“実績ある学習方法”として紹介したのには理由がある。それは次のような興味深いデータがあるからだ。まずは「公式テキスト」と「過去問題の解答と解説」のいずれも未購入の受験者と、「公式テキスト」のみ購入した受験者の合格率で比べてみた。その結果、3級から1級までの受験者数全体平均で20.42ポイント後者の合格率が高かった。さらにいずれも未購入の受験者と、両方を購入した受験者とでは同じく29.45ポイント後者の合格率が高かったのである。これらのテキストが受験に対しいかに心強い見方であるかが分かっていただけるだろう。
テキストを購入したら、今度は学習の目標を立てることも忘れてはいけない。本年(2020年度)のフォトマスター検定試験日は11月15日(日)。本稿出稿からカウントするとまだ4ヶ月ほどあるので、どの級を受けるにしても学習期間として考えたときは余裕あるものと言える。そのためテキストによる学習のスケジュールを大まかでもよいので立て、それを自分自身の学習の目標とするとモチベーションを維持でき、学習自体も進めやすいはずだ。さらに同じところを繰り返し学習することもお願いしたい。苦手とする分野はもちろんのことだが、得意とする分野でも見落としや勘違いしているところがあるかもしれないからだ。とにかくじっくりと学習に打ち込み、確実にマスターしていくようにしたい。加えて同じ志を持つ友人や知り合いがいたら、学習の進捗状況など確認し合い、時には問題を出し合ったり、分からないところを訊いてみるのもよい。目標を同じとする同志がいることはとても励みにもなるはずだ。

画像: 左が「公式テキスト」すべての級に対応している 右は「過去問題の解答と解説」

左が「公式テキスト」すべての級に対応している
右は「過去問題の解答と解説」

テキストについてのお問い合わせはこちら↓

検定申し込みを忘れずに!

検定の申込みについても気を付けておきたい。前述しているように検定は習得レベルに応じて4段階に分かれる。一番下位で最も初歩的な出題となる3級、その上で難易度が増してくる2級、さらにその上の準1級、そして最難関で検定最上位の1級。検定ではどの級からでも受験することは可能だが、初めてであれば「公式テキスト」と「過去問題の解答と解説」を参考に受験する級を選択するとよいだろう。しかも連続する2階級に限って同日のダブル受験も可能としているのも本検定の特徴。3級と2級、2級と準1級、準1級と1級の組み合わせで受験することができる。例えば、上の級を目標としながら、いわゆる“滑り止め”としてその下の級も受験すると言うのもありだろう。最後に受験料に関しては下記の表のとおり。今年から学校関連の団体受験で3級を受験する学生・生徒に限り、受験料を3,500円とする団体学割価格が設定される。中高生や大学の写真部、写真関連の大学学部、専門学校等の学生などは注目だ。なお、
受験申し込みは8月1日(土)から9月18日(金)までなので留意しておきたい。

3級:4,500円(団体学割3,500円)
2級:5,700円
準1級:6,800円
1級:7,600円
*いずれも税込。

繰り返しとなるが、本年(2020年度)のフォトマスター検定試験日は11月15日(日)。ぜひ自分の写真力の証として前向きに受験を検討してみてほしい。いずれの級を受験するにしても前述した「公式テキスト」と「過去問題の解答と解説」を開き、繰り返ししっかり学習すればきっと目標を達成できるはずである。そして、ぜひとも自分のカメラ・写真の知識を確固たるものにしてほしい。

検定についての詳細はこちらまで↓

「フォトマスター検定」合格者の声

前回、第17回検定で合格され「成績優秀合格者表彰」を受けられた一部の方々の、『フォトマスター検定を受けるにあたって、どのような受験対策をしたのか』について簡潔に紹介いたします。

◇3級 最優秀個人賞  西村治之さん
「テキストを購入して勉強、足らない分はネットで情報を補足しました」
◇3級 優秀個人賞  安田 美絵子さん
「テキストの過去問を解いてみると、自分にはある程度知識があることが確認でき、知らなかった用語や苦手な分野を学ぶことは、新たな発見があり楽しかったです」
◇2級 優秀個人賞  小林秀範さん
「試験の3ヵ月前より、テキストの過去問1年分を解くことを目標としたオリジナルの苦手分野克服の問題集を作り、限られた時間を有意義に使う工夫をしました」
◇3級 最優秀個人賞  2級 優秀個人賞 荒井進さん
「過去問題集の第2回から第15回までの6冊を購入し、できなかった問題は何度も繰り返し勉強しました」
◇1級 最優秀個人賞  準1級 優秀個人賞 三好 優さん
「公式テキストを購入し、それを中心に学習を進めた。全級を網羅したこのテキストには非常に助けられました。テキストを3回ほど精読し、7年分の過去問の1級、準1級をこちらも各3回実施しました」
◇1級 優秀個人賞  長嶋 一樹さん
「勉強した期間は半年ほどですが、これまで写真を撮ってきた期間よりもずっと写真のことを考えることができ、充実した時間を過ごせました」

解説:大浦タケシ

画像: 解説:大浦タケシ

宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経て、フォトグラファーとして独立。以降、カメラ誌及び一般誌、Web媒体を中心に多方面で活動を行う。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。2004年10月、フォトマスター検定EX取得。

This article is a sponsored article by
''.