田頭真理子さんの写真展「バババ」がキヤノンギャラリー銀座にて11月27日(水)まで開催中です。地域の暮らしや風習などに関心を持ち、人間模様の撮影を続ける田頭さんが、岩手県住田町の風景を題材とし、住田と関わりの深い方たちの温かい応援と繋がりの中で実現した写真展です。

写真の力で、地域と関わること

「バババ」って何だろう?この言葉を耳にした時、きっとそう思われる方もいるのではないでしょうか。「バババ」は岩手県気仙郡の方言で、驚いた時に使う言葉。「バ」の数が多ければ多いほど、驚きの大きさを表現しているそうです。
田頭さんが、奇祭“水しぎ”のある町、岩手県住田町で感じる、たくさんの「バババ」。
気仙川や迫る山々などの美しく豊かな自然、町の風景、住田で出会う人々と飲み歌い、祭りに参加し、時間を共有する中で感じる「バババ」。
本展では、田頭さんが住田を知りたい一心で、何度も足を運んでは、撮影を続ける住田の不思議な世界と魅力を、写真を通して発信しています。

写真家の田頭真理子さん。写真展に来場される方々が、明るくユーモアいっぱいの田頭さんとお話されていると、皆さん笑顔で楽しそうに写真を鑑賞されていました。

画像: 展示作品より。岩手県住田町では、現在も伝統的な慶事や奇祭“水しぎ”をはじめ、風習の継承を大切にしているそうです。(*“水しぎ”は、江戸時代から住田町世田米に伝わる火伏せの奇祭。毎年1月24日に行われる。)

展示作品より。岩手県住田町では、現在も伝統的な慶事や奇祭“水しぎ”をはじめ、風習の継承を大切にしているそうです。(*“水しぎ”は、江戸時代から住田町世田米に伝わる火伏せの奇祭。毎年1月24日に行われる。)

会場中央に置かれているのは、ブリキの空き缶と木の棒、使わなくなったiPad。
「今回の写真展のハイライトです!」と田上さんが言う空き缶の注ぎ口を覗き込んでみると、なんとそこには…。

画像: 会場では、「バババ」フォトリーフレット(1000円)やオリジナルポストカード(200円)、オリジナルプリント(60,000円・額装込)も販売しています!

会場では、「バババ」フォトリーフレット(1000円)やオリジナルポストカード(200円)、オリジナルプリント(60,000円・額装込)も販売しています!

展覧会情報

【東京】
会場:キヤノンギャラリー銀座
住所:東京都中央区銀座3-9-7 TEL:03-3542-1860
会期:2019年11月21日(木)~11月27日(水)
開館時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
休館日:日曜日、祝日

【大阪】
会場:キヤノンギャラリー大阪
住所:大阪市北区中之島3-2-4中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F TEL:06-7739-2125
会期:2020年1月16日(木)~1月22日(水)
開館時間:10時00分~18時00分(最終日は15時まで)
休館日:日曜日、祝日

田頭 真理子(タガシラ マリコ)さんプロフィール

写真家
広島県尾道市出身。
高校卒業後、写真家立木義浩氏と出会い写真家を志す。
客船「飛鳥」船上カメラマンを経て、2005年キヤノンギャラリーにて初の個展「mobile sense」開催。その後、フリーランスフォトグラファーとして活動を開始。
現在は東京を拠点に広告撮影をする傍ら、地域の暮らしや風習などに関心を持ち、人間模様の撮影を続けている。
2017年より地元広島県尾道市浦崎町にて廃校を使った様々なクリエイティブイベントを主催し、近年は尾道でも活動中。

【写真展】
2005年 キヤノンギャラリー 個展「Mobile sense」
2008年 日中写真家文化交流展出展 北京故宮・東京国際フォーラムにて開催
2010年 大阪パナソニックセンターLUMIXギャラリー「DANJIRI」展
2011年  JCIIクラブ25三人展「由良野の森〜鷲野さん一家の暮らし〜」
2011年 東京新宿シリウスギャラリー「魂曳く男たち」展
2012年 JCIIクラブ25 「みちのくの、ひと」展
2013年 JCIIクラブ25 「美瑛の冬」展
2016年 アーツ千代田 「これからの東北」展
2019年8月 富士フィルムスクエアミニギャラリー
     【写真家たちの新しい物語】「夢えっとOnomichi donkey paradise」
2019年11月 キヤノンギャラリー銀座「バババ」

【写真集】
「魂曳く男たち 熊取町小垣内」(牧野出版刊/2011年)

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