月刊カメラマン誌で連載中の写真家・曽根原昇さん(ソネちゃん)の「現代の銘玉吟味!」のWeb版です。本誌では紹介しきれなかった現行&最新レンズの魅力を曽根原さんに作例とともに語って頂きます。レンズに関する記事(解説)は月刊カメラマン誌10月号を是非ご覧ください。

今回は2017年2月に発売された、タムロン SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2D(Model A025)です。レンズの詳細については以下URLをクリックしてご参照ください。

画像: 曽根原昇(ソネちゃん)の「現代の銘玉吟味!」
タムロン SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2D

最短撮影距離は95cm

本文では主に強力な手ブレ補正と写りの良さについて触れたが、このレンズのもうひとつの大きな特長が0.95mという最短撮影距離にある。最大撮影倍率は約0.16倍とそれほどでもないのであるが、ただでさえ大柄な望遠ズーム+一眼レフの組み合わせでは、短い撮影距離が取り回しの良さに繋がる。このことは狭い場所で被写体と向き合っている姿を想像するとよく分かるだろう。取り回しが良いと、ピント合わせや構図処理がやりやすく、望遠レンズならではの背景のボケもコントロールしやすいというものだ。

画像: ■ニコン D750 絞り優先AE(F2.8 1/320秒) プラス0.7露出補正 WB:晴天 ISO100

■ニコン D750 絞り優先AE(F2.8 1/320秒) プラス0.7露出補正 WB:晴天 ISO100

高い解像力と手ブレ補正でパンフォーカス気味の撮影も可能に

空気が澄み秋めいてきた景色を絵画調に切り撮ってみた。望遠ズームと言うと使い始めの頃は効果が見えやすいテレ端ばかりを使ってみたくなるものだが、焦点距離70mのワイド端を使えば目についた景色を絵葉書のようにすることができるので、積極的に活用して欲しい。パンフォーカスで撮るのがコツとなるためなるべく絞り込む必要があるが、この時、本レンズの持ち味である均質で高い解像感と強力な手ブレ補正が生きてくる。

画像: ■ニコン D750 絞り優先AE(F11 1/80秒) プラス0.7露出補正 WB:晴天 ISO100

■ニコン D750 絞り優先AE(F11 1/80秒) プラス0.7露出補正 WB:晴天 ISO100

撮影・解説は写真家・曽根原昇さん

曽根原 昇(そねはら のぼる)
写真家・テクニカルライター
1971年生まれ・愛知県出身。信州大学大学院修士課程を修了。2006年よりフリーランスとなり、2010年に活動拠点を長野県より関東地方に移す。現在は雑誌・叢書・単行本などの撮影・執筆をメインに活動中。
www.sone-photo.com

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