動きが俊敏なモータースポーツであるオートバイによるジムカーナ。ミラーレスが苦手とされる動体AF性能だが、今回、長年ジムカーナのの撮影に携わっている小松信夫氏がパナソニックLUMIX G9 PROとLEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.で撮影に挑んだ! 果たして最新ミラーレス機の精度やいかに!?
画像: トップタイムが長くても100秒程度だが、その短時間にめまぐるしくマシンが速度変化するのがジムカーナの特徴。中でも強烈な加速と制動力を誇る1000cc級スーパースポーツの激しい動きにもしっかりとG9 PROのAFは追従する。 ■パナソニックLUMIX G9 PRO LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. 絞りF8 1/250秒 ISO200 www.autoby.jp

トップタイムが長くても100秒程度だが、その短時間にめまぐるしくマシンが速度変化するのがジムカーナの特徴。中でも強烈な加速と制動力を誇る1000cc級スーパースポーツの激しい動きにもしっかりとG9 PROのAFは追従する。
■パナソニックLUMIX G9 PRO LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. 絞りF8 1/250秒 ISO200

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まず驚かされたのは高倍率で見やすく、目も疲れなかったファインダー!

私は月刊「オートバイ」誌の取材で、二輪ジムカーナをずっと撮影してきた。ジムカーナというのは、教習所や駐車場のようなスペースにパイロンなどでコースを設定し、1台ずつ走行してタイムを競う競技。サーキットを走るロードレースと比べてハードルは低く、手軽に走れる参加型のモータースポーツだ。とはいえ競技の性格上、瞬間的にフル加速とフルブレーキング、細かなターンを繰り返すという走行パターンな上に、トップクラスの選手のレベルが高いこともあって、ロードレースの撮影とは違った難しさがある。これまでの機材は主にAPS-C一眼レフと70-200mmレンズで撮影してきたが、今回パナソニックLUMIX G9 PROとライカDGバリオエルマリート50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.でジムカーナ撮影を試させてもらう機会を得た。
3月25日に開催された「ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第1戦」では静止画を撮影した。まず驚かされたのはファインダーだ。正直、EVFはもっと違和感があると思っていたら大違い! もちろん像が歪んだりすることもあるが基本、問題なし。普通に撮影している限りは倍率が高くて非常に見やすく、目もあまり疲れなかったのは予想外だった。
最も気になっていた動きまわるオートバイ相手のAF追従性能も、撮影前は「本当に合うのか?」と半信半疑だったのが、実際に撮ってみたら速いし食いつきもいいし、基本的に不満はなし! ただひとつ、全開で遠ざかっていくオートバイを後ろから追いかけるケースは、ロストするケースが目立ったかもしれない。これは今回細かく試す時間がなかった、AFのセッティングを煮詰めて試してみたいところだ。
また多用したのが約20コマ/秒というAF追従高速連写で、ホントにAF追従しててビックリ! 常用すると撮影枚数がとんでもないことになるから、自分としては“ここ一番”のところで使う感じかな。
手ブレ補正も強力で実に頼りになるのだが、少し不満を感じたのはバッテリーの保ちで、私の使い方だとバッテリー1個で半日しか保たないかも。でもUSB給電が可能なので、手持ちのモバイルバッテリーを繋いで撮影を続行できて助かった。

画像: この日のダンロップ・オートバイ杯開幕戦のウイナー、2017年のチャンピオンでもある冨永選手&NSR250R。現在2輪ジムカーナで最速の冨永選手、その限界アタックを切り撮った1枚。 ■パナソニックLUMIX G9 PRO LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. 絞りF8 1/320秒 ISO200 www.autoby.jp

この日のダンロップ・オートバイ杯開幕戦のウイナー、2017年のチャンピオンでもある冨永選手&NSR250R。現在2輪ジムカーナで最速の冨永選手、その限界アタックを切り撮った1枚。
■パナソニックLUMIX G9 PRO LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. 絞りF8 1/320秒 ISO200

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非常にシャープでボケもきれい! 逆光にも強い
LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.

LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.は、35mm判換算100-400mmという焦点距離をカバーする超望遠ズームながら、ボディと合わせて約1.3kgと軽いので、1日中撮影していても疲労度が小さいのが嬉しい。画質は非常にシャープでボケもきれい。逆光にもかなり強かったので、1ヵ所から広い範囲を撮影することが多いジムカーナの撮影にはピッタリだ。不満があるとすれば、フォーカスリミッターが付いてないのとズームリングの回転角がやや大きいかな、と感じたことくらい。1.4倍のテレコンバーターを組み合わせて撮影もしたが、画質もAF速度もほぼ影響なく自然な印象だ。

画像: 同じ会場でもコースは大会ごとに違うので撮影ポイントが一定せず、しかも1人の選手の走行は午前・午後の2回だけ。だから逆光でも撮影しなければならないことも多い。そんな条件でもバリオエルマリート50-200mmはクリアな画を得られた。 ■パナソニックLUMIX G9 PRO LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. 絞りF8 1/320秒 ISO200 www.autoby.jp

同じ会場でもコースは大会ごとに違うので撮影ポイントが一定せず、しかも1人の選手の走行は午前・午後の2回だけ。だから逆光でも撮影しなければならないことも多い。そんな条件でもバリオエルマリート50-200mmはクリアな画を得られた。
■パナソニックLUMIX G9 PRO LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S. 絞りF8 1/320秒 ISO200

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コレは楽しい! 動画撮影でも想像以上にピントが来る!

4月8日に開催された「モトジムカーナ2018」では動画をテストした。そもそも動画はこれまでほとんど撮影した経験がなかった上に、動画のAFは静止画のようにはいかないと聞いていたし、NDフィルターも持っていなかったからシャッター速度を落としきれないのも分かっていたので“少しだけ動画を試そう”くらいに思っていた。しかしジムカーナマシン相手に想像以上にピントが来る! 楽しくなってしまい、けっきょくずっと動画を撮っていた。もちろん途中でピントを外すことはあるが、それは動画撮影への慣れと、静止画と同じくAFのセッティングを最適化することでかなり改善できるんじゃないかな?
最近は二輪ジムカーナの取材をはじめ、一回の取材で静止画と動画の両方を撮影する必要が多くなってきた。そんなこともあって、今回試したLUMIX G9 PROとバリオエルマリート50-200mmの組み合わせは、いろいろな意味で非常に魅力的だ。

画像: パナソニックLUMIX G9 PROでジムカーナを撮影しました。ほぼ撮って出し、手持ちです。手ブレ補正の優秀さを確認でき、AFの精度は本職の動画カメラマンも褒めていました。 youtu.be

パナソニックLUMIX G9 PROでジムカーナを撮影しました。ほぼ撮って出し、手持ちです。手ブレ補正の優秀さを確認でき、AFの精度は本職の動画カメラマンも褒めていました。

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画像: 内蔵バッテリーの消耗後は、容量1万mAhのモバイルバッテリーからのUSB給電に切り替えることで1日中撮影を続けられた。主に写真に写っているG9 PRO同梱の給電用ケーブルを使用したが、手持ちのUSB2.0マイクロBケーブルでも給電できた。

内蔵バッテリーの消耗後は、容量1万mAhのモバイルバッテリーからのUSB給電に切り替えることで1日中撮影を続けられた。主に写真に写っているG9 PRO同梱の給電用ケーブルを使用したが、手持ちのUSB2.0マイクロBケーブルでも給電できた。

パナソニックLUMIX G9 PRO

画像1: panasonic.jp
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●有効画素数:2033万画素●撮像素子:4/3型Live MOSセンサー●撮影モード:プログラムAE / 絞り優先AE / シャッター優先AE / マニュアル露出 / クリエイティブコントロール / インテリジェントオート●シャッター速度:60~1/8000秒(メカシャッター)、1~1/32000秒(電子シャッター)●ファインダー:0.5型 / 約368万ドット 有機EL(OLED)
■発売:2018年1月25日
■実勢価格:18万4790円(税込・ボディのみ)

LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.

画像2: panasonic.jp
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■実勢価格:22万320円

DMW-TC14

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■発売:2018年5月24日発売予定
■市場想定価格:6万円前後

*実勢価格は2018年5月上旬に編集部が大手量販店で調べました。

撮影/本文:小松信夫

画像: 撮影/本文:小松信夫

主に月刊オートバイなどで活動している、乗り物をはじめとした機械モノを得意とするフリーライターだが、記事を書くだけでなく自ら写真まで撮影することも多い。2輪ジムカーナは、ダンロップ・オートバイ杯を担当するようになってからすでに20年以上にわたり継続して取材・撮影を続けている。

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