今年の応募はネイチャーとピープルの両部門で合わせて315人、合計636点(単写真456点、組写真180点)。グランプリを獲得した粕谷徹氏の作品「命をつなぐ」は、懸命に卵を守り育てる海の生き物たちの姿をとらえた4枚組写真だ。なお粕谷氏は2016年に同賞ネイチャー部門で優秀賞を獲得しており、2度目の挑戦で栄冠を手にした。ここではグランプリ作品と両部門の最優秀作品を紹介する。
グランプリ作品
「命をつなぐ」(4枚組写真)
粕谷 徹(神奈川県藤沢市)
撮影地:北海道、静岡県
ネイチャー部門 最優秀賞
「森の小宇宙」(4枚組写真)
湯淺 光則(兵庫県尼崎市)
撮影地:兵庫県
ピープル部門 最優秀賞
「冬のザンスカール谷」(3枚組写真)
北原 ふみえ(東京都大田区)
撮影地:インド
第6回 日経ナショナル ジオグラフィック写真賞 2017
同賞は「国際的に活躍できるドキュメンタリー写真家を発掘し、日本から世界へ送り出したい」との思いを込めて創設。ネイチャー部門とピープル部門があり、それぞれ最優秀賞と優秀賞が設けられ、ジャンルレスで1人、グランプリが選出される。審査員は写真家の野町和嘉氏と中村征夫氏、そしてナショナル ジオグラフィック日本版編集長の大塚茂夫氏。過去に動物写真家の前川貴行氏や世界中を旅する写真家の竹沢うるま氏らがグランプリを受賞している。
●グランプリ 賞金100万円
グランプリ受賞者個展を米国ニューヨーク市にて行う予定。
副賞:キヤノン/ EOS 5D Mark Ⅳ、EF24-105mm F4L IS USM
マンフロット/ジッツオ トラベラー三脚 GT1545T+雲台GH1382TQDキット
●最優秀賞 賞金10万円
副賞:キヤノン/ EOS 5D Mark Ⅳ、 EF24-70mm F4L IS USM
マンフロット/ NG AU 2450 中型メッセンジャーバッグ
●優秀賞
副賞:キヤノン/ EOS 6D Mark II、EF24-70mm F4L IS USM
特別協賛:
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
協賛:
マンフロット株式会社、東急リバブル株式会社、凸版印刷株式会社
後援:
公益社団法人日本写真家協会、日本自然科学写真協会、日本旅行写真家協会、WWFジャパン、日本野鳥の会、NPO法人フォトカルチャー倶楽部、クラブツーリズム株式会社