撮影・解説は写真家・水咲奈々さん
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水咲奈々(Nana Misaki)東京都出身。大学卒業後、舞台俳優として活動するがモデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味が湧き、作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し編集と写真を学ぶ。現在はフリーの写真家として雑誌やイベント、ニコンカレッジやLUMIXフォトスクールの写真教室など、多方面で活動中。興味を持った被写体に積極的にアプローチするので撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。(社)日本写真家協会(JPS)会員。
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twitter @_NanaMisaki_
Instagram @_nana.misaki_
カメラ初心者さん、フィルム時代から撮り続けているけど基礎はちょっぴり不安な方、プチ・スランプにはまってしまった方、もっと自由に写真を撮れるようになるために、写真表現のボキャブラリーを増やしましょう!
Lesson 1.「日の丸構図は敵じゃない!」
写真を勉強し始めて初期の段階で知るのが構図という言葉でしょう。構図とは写真の中に収まっている主役の被写体と、その他の被写体との配置で決まります。絶対にその配置で撮らなければならないという決まりはありませんが、構図を意識しながら撮ることで安定感のある写真に仕上げることができます。今回は、よく使う4種類の構図をご紹介します。
これさえ覚えておけば怖いものなし!? 構図の王様「三分割法」
縦と横に3分割した構図が三分割構図です。機種によって多少の違いはありますが、メニュー画面から格子線を表示するようにすると、ファインダーの中にイラストのような縦と横の線が表示されます。
この線と交点を使って三分割構図の画を作ることができます。縦か横の線上か、右下、左下、左上、右上の4つの交点のどれかひとつに主役の被写体を配置すると、テーマのはっきりした安定した写真になります。
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実は初心者さんにオススメ、作り出しやすい「斜線構図」
画面に斜めのラインを作り出す構図が斜線構図です。対角線構図とも言います。斜めの線に被写体を合わせることによって写真に動きを出すことができます。散漫になりがちな複数の被写体も斜線構図を使うと統制の取れた画にすることができます。
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斜めのラインは角から角だと面白みのない画になりやすいので、角から辺、もしくは傾斜は保ちつつも辺から辺にしましょう。
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建物や人物を撮るときに使いやすい「三角形構図」
三角形の頂点に向かう、もしくは頂点からこちらに向かって来るような構図が三角形構図です。地に足が着いた安定感や、未来へ向かう可能性のような印象を作り出してくれます。木や建物、人物などで使用しやすい構図です。その名の通り画面内に三角形を作り出してそこに主役の被写体を配置しましょう。
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真っ直ぐに立っているだけではつまらない構図になります。脚の配置とスカートの揺らぎを使って縦長の三角形を作り出しました。人物は構図の下のほうに三角形の底辺が来るようにすると構図が安定します。
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初心者にありがちとバカにしないで!「日の丸構図」
画面の中央に主役の被写体を配置した構図が日の丸構図です。求心力のある構図なので、見る人の視線や意識が被写体に集中して「なにを言いたい写真なのか」がわかりやすい写真の根本的な力を発揮できるシンプルな構図。
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初心者にありがちな構図なので嫌われやすい日の丸構図ですが、ポイントを押さえれば主題のはっきりとした力強い写真を生み出してくれます。あれもこれも構図内に入れようとして主役の被写体が小さくなってしまうのはNGです。
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日の丸構図を味方につける3つのポイント!
1.主役の被写体が構図の中の7~8割以上を占めるように大きく写そう!
2.左右対称になるように、しっかり中央に配置しよう!
3.背景がごちゃごちゃしないように、すっきりとしたところを探すかボカそう!