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主題で変わる!? チューリップ攻略法、4種公開!!

▲濃い色の花で明るい色の付け根を狙うのも技。背景も同色や暗い色でまとめるのがポイントで、付け根よりも明るい色を入れてしまうと印象が弱くなってしまうので要注意。■絞りF3.2
【共通撮影機材&データ】■キヤノンEOS 5D Mark Ⅱ 同6D EF100mmF2.8L マクロIS 絞り優先AE WB:太陽光 IS100
何を主題にするかで選ぶ被写体が変わってくる花がチューリップ。たくさん咲いている雰囲気を演出するなら、花全体を小さくして背景のボケや前ボケの色味で表現しましょう。それも、できるだけ周囲に他の花が咲いていない、もしくは10cm 以上他の花よりも背の高い花を探し、背景のボケや前ボケはカメラを構える位置や高さを変えながら探っていきます。

▲手前のチューリップの隙間から見える10 mほど離れた場所を狙っています。小さく入れ込むときは、その花の高さが揃っている方がすっきり見えます。■絞りF4.5
よりたくさん咲いている雰囲気を演出するなら、より遠くにピントを合わせてたくさんの花を小さめにフレーミングしましょう。広い範囲に咲いている場所なら広角レンズを使ってもいいですが、通路などがあると画面内に人が入ってしまったりするので、望遠レンズで通路を隔てたひとつ向こう側の花にピントを合わせるのがコツです。池や川などの映り込みも同じような被写体の見方です。

▲曇り日は花びらの反射が少なく、色を出しやすい条件。柔らかな雰囲気に仕上げるために、マニュアルフォーカスでピントをずらしたボケだけの画像を多重露光で重ね、霧の中のような雰囲気に仕上げました。
■ケンコーミラーレンズ500mmF6.3DX 絞りF6.3 ISO400
公園などに植えられているチューリップは花の密度が高く、そのような被写体はなかなかありません。が、ないからと画面いっぱいに入れ込むと図鑑写真のような“普通の花写真”になってしまうので要注意です。

▲対岸のチューリップを前ボケにして、川の映り込みを撮影。水の流れがなければハッキリ見えますが、あえて流れのあるところで像を乱すことで、映り込みの印象を強くしてみました。■絞りF4
マクロレンズなどでアップを狙う場合は、美しいと感じるところを大胆に切り取ります。チューリップは花が大きめなので、チューリップそのものを見せようとすると中途半端な構図になりがちです。たとえば、「茎の付け根の色の変化が美しい!」と感じたなら、花びらの先端は画面からフレームアウトさせてもいいのです。あくまで主題を明確にするのがポイントとなります。
今回のポイントは3点!
❶望遠レンズで狙うならピント位置がポイントに
❷濃い色の花で明るい色の付け根を狙うのも手
❸マクロレンズなら、美しいと感じたところを大胆に切り取れ!!
撮影・解説は「花撮影・マクロの達人」並木隆さん
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1971 年東京生まれ。高校生時代に写真家 丸林正則氏と出会い、以降写真の指導を受ける。東京写真専門学校(現:東京ビジュアルアーツ)中退後、中小企業の溶接工、トラック運転手、オフィスビルの窓ガラス清掃などを経てフリーランスとなる。現在は各種雑誌誌面での作品発表。主に花をモチーフにした作品を発表し続けている。
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