9月号で好評を博したポートレート・バトル。誌面の都合で写真家ひとりにつき2カットしか掲載できませんでしたが、当然ながらもっと撮っているんです!まだまだステキなカットもあるんです!ということで第三回は、業界の重鎮・山内順仁カメラマンです。ニコンD810とシグマの単玉F1.4 Artシリーズという、これまた「重量級」の組み合わせで、巨匠はどんな「画」をとらえていたのか?

★ポートレート・バトル=同じ日に同じ場所(ハウススタジオ)、同じ制限時間(60分)で5人の写真家がひとりのモデルを撮影。その作品を誌面に掲載して判断を読者にゆだねる、という鬼のような企画。■モデル:いのうえのぞみ ■共通データ:キヤノン EOS 5D MarkⅢ EF50mmF1.2L

ニコンD810+シグマ F1.4 Art まさにスペチアーレ!

画像1: ■シグマ24mmF1.4 DG HSM Art 絞りF2.0 1/4000秒 ISO6400

■シグマ24mmF1.4 DG HSM Art 絞りF2.0 1/4000秒 ISO6400

画像2: ■シグマ24mmF1.4 DG HSM Art 絞りF2.0 1/4000秒 ISO6400

■シグマ24mmF1.4 DG HSM Art 絞りF2.0 1/4000秒 ISO6400

山内カメラマンの撮影現場で印象に残っているのは、最初のポージングの指示が徹底していたことです。手の配置や指の開き具合、つま先の形、さらに前髪(これはヘアメイクさんにオーダー)などなど。おそらく、これまでの撮影で培われてきた膨大なアルゴリズムから導き出されたものなのでしょう。
が、ひとたび撮影が始まると、当然ながらのぞみちゃんが動くことで、ポージングも崩れて(というか変わって)きます。が、山内氏はなにも言わずシャッターを切り続けます。おそらく、最初のポージングに「プラスα」が加わることで、その場だけの臨場感を取り込んでいるのでしょう。

のぞみんインプレッション!

画像: ■シグマ50mmF1.4 DG HSM Art 絞りF2.2 1/500 秒 ISO6400

■シグマ50mmF1.4 DG HSM Art 絞りF2.2 1/500
秒 ISO6400

山内さんが現場に入られた瞬間、独特の雰囲気が湧き上がり、スタジオの空気が変わった気がしました。外の晴れ渡った世界とは別の妖しい空間といいますか…。そしてそれに合わせたかのように、ピンスポットが当たる洋館風の出窓で撮影がスタートしました。
…今から思えば、どのくらいの時間が経ったのかが分からなくなるような不思議な感覚でした。それでも気さくに声をかけてくださり、「目がいいね」と言ってもらえたのはとても嬉しかったです。(いのうえのぞみ)

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